今回は、ルピシアの緑茶「五ヶ瀬釜炒り新茶」をご紹介します。
「五ヶ瀬釜炒り新茶」は、日本茶の製造方法では珍しい、炒って加熱するお茶です。
日本茶生産に占める釜炒り茶の割合はわずか0.02%程度と、とても希少です。
珍しいお茶を試してみたい人におすすめです。
この記事では、その魅力を詳しくご紹介します。
釜炒り茶とは

釜炒り茶は、日本茶の製造方法の一種です。
生茶葉から煎茶を作る最初の加熱工程は「蒸す」ですが、釜炒り茶は「炒る」ことでおこないます。
この製法により、茶葉は丸みを帯びた勾玉状になります。
茶葉の形状から、「釜炒り製玉緑茶」という名称でも知られます。
水色は透き通った黄金色で、「釜香(かまか)」と呼ばれる香ばしい風味が特徴です。
釜炒り茶は、15世紀ごろに中国から日本に伝わり、当時は日本茶のほとんどが釜炒り茶でした。
現在は、九州を中心に生産されており、日本茶生産に占める釜炒り茶の割合はわずか0.02%程度です。
非常に希少なお茶であることがわかりますね。
産地情報
九州以外では目にする機会のない希少な釜炒り茶の最大産地は、宮崎県と熊本県の県境の山間地、五ヶ瀬町です。
ルピシア公式ホームページより
日本最南端のスキー場がある五ヶ瀬町は、日本有数の標高の高い茶産地で朝夕の寒暖差が激しく、霧が立ちやすい特徴を備え、その気候条件と人の手を加えない自然なままの土壌が、上質のお茶を育みます。
新茶とは
新茶とは、その年の最初に摘み取られた茶葉の新芽を使ったお茶のことです。
収穫時期はおおむね4~5月で、暖かい地域から徐々に北上していくイメージです。
茶葉は成長するにつれて大きく硬くなり、渋味や苦味が増えます。
新茶である茶葉の新芽は、とてもやわらかく成長した茶葉に比べて甘味や旨味が強いです。
「五ヶ瀬釜炒り新茶」の感想

香り
茶葉の香りがとても好みです。
お茶の香りなのですが、甘い感じの香りがして、なんだか抹茶みたいだなと思いました。
香ばしいとは思いませんでした。
淹れると、甘さが落ち着き、青々としたさわやかな香りを感じます。
香りは強くなく、ときどきふわっと感じる程度です。
ストレートティー
軽く渋みを感じた後、甘味をしっかり感じます。
鼻に抜ける香りや後味は、残らずすっと消えていきます。
とてもさっぱりしていてさわやかで、身体にしみわたっていくような感覚です。
釜炒り茶特有の香ばしい風味「釜香(かまか)」は、途中から終わりにかけてかすかに感じます。
アイスティー
口に含んだ瞬間はさわやかな味わいで、少し渋みもあります。
後味の余韻が少し長めに残り、旨味が若干強めに感じられます。
ストレートティーとアイスティーを飲み比べると、ストレートティーの方におそらく釜香と思われるちょっと香ばしい風味があるのがわかります。
余韻が長めなので、どちらかと言えばさっぱりよりは濃厚寄りの味わいです。
ミルクティー
ミルクを入れても、ストレートティーとそれほど味の差がないように感じます。
途中少し甘み混じってクリーミーさがありますが、わずかです。
緑茶にミルクを入れると、味が大きく変化してお茶っぽくなくなることも多いですが、こちらは緑茶の味わいを楽しめます。
甘味料を入れても、緑茶の味わいとマッチしていておいしいです。
茶香炉
2煎飲んだ後の出がらしを使いました。
香りは弱めで、茶葉の香りとも入れた後の香りとも違う感じです。
植物のような香りはしますが、甘さやさわやかさはないような、そんな香りです。
結論、茶香炉の場合はそれほどいい香りではありませんでした。
ルピシアの「五ヶ瀬釜炒り茶」を買うには?
この記事で紹介した「五ヶ瀬釜炒り新茶2024」と全く同じものは、すでに販売終了しているようです。
この記事を書いた2025年4月には、ルピシアのオンラインストアにページがありませんでした。
今まさに新茶の収穫時期ですので、しばらくすると新茶が販売されるのではないでしょうか。
新茶ではない五ヶ瀬釜炒り茶は、通年販売しているようです。
また、五ヶ瀬町産の釜炒り茶は、ルピシアだけでなく様々なオンラインショップでも取り扱いがあります。
まとめ
今回は、ルピシアの「五ヶ瀬釜炒り新茶」をご紹介しました。
五ヶ瀬町産の釜炒り茶は、希少で日本茶の中でも特に注目されている逸品です。
軽く渋みを感じた後、すっと消えていく後味が特徴で、身体にしみわたるようなさわやかな感覚を味わえます。
新茶の五ヶ瀬釜炒り茶は、現在は販売していませんが、新茶ではないものであれば、様々なオンラインショップでも購入可能です。
ぜひ一度お試しください。
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